トリノ2006 トゥーランドット―フィギュアを彩った名曲たち
トリノオリンピックで使われたクラシック曲を紹介する本。
あまりクラシックに詳しくなくて、最近、スケートに使われている曲に興味を持った人には、手ごろなガイドブックかもしれないな、と思う。
マキシム、バネッサ・メイ、マートンに関するコラムなんかは、そういう層を意識してるのかな?という感じ。
オペラのストーリー解説は、蝶々夫人は見たことあるけど、トゥーランドットやトスカは、何となくしかストーリーを知らなかったんで、私にはなかなか面白かった。丁寧な解説やし、もしかしたら、もともと他の本の内容を持ってきたものなのかな?とも思うけど。プッチーニのおススメオペラなんかも載ってるし、プッチーニオペラの初心者ガイドとしては、なかなか良い内容かな。
その他の、フィギュアスケートでよく使われる曲をピックアップして解説してあるコーナーも、曲数は多くないものの、悪くないと思う。
ただ、この値段(1200円)で、CDもついてるならお得かな?と思いきや、そのCDが、何故か肝心なトゥーランドット、トスカ、蝶々夫人はシンセサイザーの演奏だったりするし、紹介されてる曲が全部入ってるわけでもないのがよく分かりませんわ(笑)。バトルくんがフリーで使った、「サムソンとデリラ」のアリアを入れて欲しかったよ〜っ!(曲紹介には載ってるんだけどねぇ)
ちょっと、色々欲張りすぎて、中途半端な内容になっちゃった感が否めませんな。
こういう本にありがちな間違いも、特に無さそうなんで、悪くないんだけどねぇ。
オリンピックブームに乗ろうと急いで作ったんだろうけど、もうちょっと時間をかけて作れば、なかなか良いCDブックになったと思うんで、もったいないなぁ・・。